経験体験

日本語ができる外国人部下を怒ってはいけない理由は一つだけ

どうも、インターネット雑談マン@netzatsudanmanです。

僕が駐在として働き始める前も、働いている今も、駐在の先輩達によく言われるのが、「現地の部下を怒るな。」

理由は人それぞれ経験からあるのだと思いますが、数年駐在してみて、自分なりの結論が出たのでメモしておきます。

これから外国人の方を部下にする新米マネージャーの方の参考になるかも。

目次

まずはよくある理由から・・・

「プライドが高い」

日本人は「ごめんなさい」「すいません」を気軽に言えすぎ。

多くの日本人ビジネスマンの良いところは、「ものすごい怒っていても、イイ感じのところで手打ちにできる」ことだと思います。

僕は今迄3カ国くらいの人としか付き合いがないので、予想でしかありませんが、とりあえず謝って、相手の温度を下げる的なやり方って、日本人だけの技なんでしょうね。

「怒られなれていない」

親が厳しい、親が甘い。先生が厳しい、先生が甘い。

完全に人それぞれのような気がします。

「忍耐力がない」

長期的な視野がないように感じることはあります。でもそんなのどこの国に行ったって、若者はみんなそんな感じじゃないのかな。

少なくとも僕はそうでした。20代前半なんか貯金もせずに遊び呆けてましたし。

僕の結論「日本語をシャットアウトされる」

そのまんまですが、これだと思っています。

日本語のレベルというのは、日本語能力試験JLPTという資格で、N1~N5で分類されて、数字が小さいほど難易度の高い日本語になります。

個人差はありますが、N3以上であれば、日常会話にほぼ問題がないです。挨拶は勿論、しょうもないギャグさえ理解できるレベル。

ここで注意しなければいけないのは、「言葉はわかる。でも日本人ではない」ということです。これもそのまんまなんですが、とても重要なことだと思います。

数十年日本に在住経験がある人ならともかく、日本語学習2年、3年程度の社員達は、「聞こう」と思うから、「聞ける」のであって、聞こうと意識しなければ、意味を理解することはできないんです。

上記のよくある理由にあげたことも、多少影響はあるかもしれません。でも、それが一番の原因ではなくて・・・僕が数年、現地の社員と関わった結論としては、

現地の社員は、「まず表情や仕草で判断して、その後は聞くことをやめている」

これから嫌なことを言われると予想できるのに、わざわざ不得意な日本語に集中する理由はありません。「あ、こいつ、これから自分を怒るんだな」と思われた時点で終わりです。

内容なんか関係ありません。いくら相手の為に話そうが、相手に有利な条件を話そうが完全に無意味。

「私は今怒られている」

理解できるのはここまでです。

そうなってくるとあとは簡単です。

  • 「なぜ私を怒るんだろう」
  • 「私を怒るなんて、なんてひどい人なんだろう」
  • 「日本人は何もわかってない」
  • 「会社をやめよう」

極端な例かと思われるかもしれませんが、実際にあることなんです。

まとめ

そもそも怒るという時点で、自分の力不足。どんな状況でも、「怒る」、とくに「怒鳴る」という行為は、相手に対して、「俺が怒っていることをわかれ!ひれ伏せ!」という、自己満足の手段にしかすぎないんですよね・・・。

「気持ちをこめれば」とかいう謎の精神論を押しつけられるのは、僕も嫌です。自分の嫌なことは、人にしないようにしていかないとなぁ。

気持ちが伝わらないってのは寂しいですけどね。相手からしたらそんなの知ったこっちゃありません。

海外駐在生活、日本での仕事より理不尽でバカバカしい問題ばかりで、ストレスで去っていく人も大勢います。でも、ストレスの発散方法を間違えたらいかんなと思いました。

反省。

あ、でも間違ったことに対して注意をしないという意味ではないです。それが無いと絶対に改善されないので、個室にでも呼び出して淡々と指導すべきだと思います。

 

以上。