どうも、インターネット雑談マン@netzatsudanmanです。
今、当時よりは回復したようなのですが、数年前に社会不安障害(SAD)と、その影響で軽度のうつだと診断されました。
その時の経験をメモしておきますので、同じような状況でお悩みの方の参考になれば。
目次
社会不安障害(SAD)ってなに?
人に注目されるのが怖い。コミュ障を極限まで悪化させたような感じ。
詳細は下のサイトが詳しかったです。
なぜなった?どういう人間だった?
プライベートで自分から友達を増やしに行くタイプではなかったです。
が、技術としてのコミュニケーションは得意なほうで、
比較的すぐに集団に溶け込めていたと思います。
苦手なのは、立場がはっきりしていないコミュニケーション。
自分が先輩、自分が後輩みたいな、役割がしっかりしてればうまくできるのですが、
素の自分で勝負!となると途端にポンコツ化してました。
ものすごく治安がイイところには住んだことがなかったので、
もともと他人に対して
「いつかは俺に厄介ごとを持ち込む」
「気を抜いたら狩られる」
と思いながら暮らしているような人間でした。
細かいことだと、
- 人前で電話に出たくない
- 人前で文字を書きたくない
- 人前で食事をしたくない
- 知らないお店には絶対入らない
- 知らない人とエレベーターに乗れない
なんてのもありました。
はっきりとした原因はわかりませんが、
そういう生い立ちもちょっとは影響しているのかなと思います。
発症
急に来た!という感じではなくて、
ジワジワやられていったように記憶しています。
おもな症状としては以下のような感じ。
- 落ち込みやすい
- 疲れやすい
- 夜まったく眠れない(遅刻する)
- 道で前から人が歩いてくると、心臓バクバクになる。
- 人前で足が震えて立っていられない
- 人前で手が震えてペンが持てない
とくに手が震えるというのは衝撃でした。
指先がピクピクするくらいならともかく、
手全体がガタガタ言っていたので、
その時の感想としては、
「は?は?なにこれ?なにこれ?え????」
という感じ。
これが病院に行く決め手になりました。
病院に行くまで
心療内科に一度も行ったことがなかったので、かなり不安でした。
「ぜんぜん病気とかじゃないっすね。甘えんなよ」と言われるんじゃないかとか、
「素人が勝手に病気だと決めつけてんなよ。」とか言われるんじゃないかとか、
即入院させられたらどうしようとか、薬漬けにされたらどうしようとか、
会社にバレたら?家族にバレたら?そもそも電話するのも怖い。とか
医者に対してイイ顔して「全然大丈夫っす」とか言っちゃって意味なさそうとか。
いろんなことが心配になって、「病院に行こう」と決めてから、
一か月くらいが経過してしまいました・・・。
その後、さすがに症状に耐えられなくなっていたのと、
ネットで「アメリカじゃ心療内科なんか普通にいくから。風邪と同じ。」みたいな書き込みを見かけて、
「そうか、アメリカじゃ普通なのか。つまり世界標準か。」
という謎の根拠で勇気づけられて、ようやく電話をしました。
病院にて
なぜかどんよりしているイメージがあったのですが、全然そんなことなかったです。
歯医者とか皮膚科と同じでした。
患者さんも、同年代かちょい上くらいのビジネスマンが多かった気がします。
「予約した河野です〜」からはじまり、
あとは普通に問診票を記入して、診察へ。
診察のほうも、
檄を飛ばされるとか、同情されるとかもなく、
内科で診察受けてるような感じで、(内科よりかは親身でした)
わりと淡々と進んでいって、個人的には楽でした。
症状について話すと、
「基本、薬は使わないほうがいいけど、もう耐えられないレベルなら出す」的なスタンスで、こっちにお任せでした。
「眠れないならこれ、緊張するならこれ」と、詳しく説明してもらって、
とくに問題なく診察は終わりました。
その後、日本にいる間に半年近く通いましたが、
心療内科で何も悪いことはなかったです。
薬の効果
名前は忘れてしまったのですが、市販されていない薬で、
- 長期的に効果がある薬
- 即効性のある心が落ち着く薬
- 睡眠導入罪
が処方されました。
長期的な薬は、長期的なんでイマイチよくわかりませんでしたが、
短期的な薬と睡眠導入剤は効果バツグンでした。
スピーチなど、人前に出ることが予定されている一時間くらい前に飲んでおくと、
壇上でも超穏やか。これまで手足震えまくって何もできなかったのが嘘みたいでした。
睡眠導入剤の方は、飲んだ瞬間眠りに落ちるというほどではないですが、
30分後くらいに確実に寝れました。
遅刻連発が社会人的に相当マズかったので、本当に助かりました。
その後
海外駐在がはじまったので、通院はストップしています。
こっちに来て2週間くらいで薬も切れてしまったので、その後は何も対応してません。
駐在では仕事やら環境のストレスで、
イラつきすぎて多少寝れない程度のことはあるのですが、致命的ではないです。
たぶん現地の人がゆるい・・・人が良いと自分が感じているので、
すぐに叩かれるんじゃないかとか、襲われるんじゃないかとかの、
不安を感じることもなくやっていられるのだと思います。
まとめ
もっと早く行けばよかった。
行っていれば楽になれたし、
コミュニケーション不足ゆえの、無駄な時間とか機会損失もなかったと思います。
たぶんもっと別の人生になっていたんじゃないかなぁ。
心療内科の先生とか、その後の駐在とか、
良い出会いが多かったのが幸運でした。
そもそも病院に行っていなければ、
海外駐在になることもなく、どっかのタイミングで会社を辞めて、
故郷に帰って震えながら暮らしていたと思います。
今現在、同じような症状で苦しんでいる方、
病院に行けば100%治るとは言えませんが、
対策のひとつとして、オススメします。
「こんなんで病院に行ったら恥ずかしい」とか、
「自分の性格の問題だから病気ではない」とか、
いったんやめてみてはいかがでしょうか。
以上。