どうも、インターネット雑談マン@netzatsudanmanです。
今回は、小説家になろう原作の、(著)花黒子先生/(画)浅川圭司先生/ (キャラクター原案)KT2先生の 漫画「駆除人」の感想になります。
簡単に言うと、清掃業・害虫駆除業者の主人公が、異世界転生後も職種を変えずに頑張っていくという話です。
主人公のコムロ・ナオキさん、元々社会人で年齢も30歳なので、高校生くらいの主人公だったら大騒ぎするような場面でも、基本落ち着いていて現実的。
元々の立場や年齢だけが原因ではなく、彼の場合は転生時点で貰えたスキルが「言語」だけだったので、異世界に来て言葉は通じていたものの、それ以外の恩恵がなにもない。女神様が現れて助言してくれたり、権力者が仲間になるみたいなこともない。冒険者ギルドの適正試験の結果は、剣も魔法も才能ナシ。
ようは普通の人が転生して普通のままだったということです。
でも異世界に来ちゃったからには生きていかなきゃいけないし、自分のできることで生計立ていきましょうと。じゃあ転生前にやってた清掃業・害虫駆除業やるしかないですねと。
異世界のイケてる職種で思いつくのと言ったら、やはり魔法使いとか聖騎士とかがあるかと思いますが、それに比べると清掃業・害虫駆除業って普通すぎるというか・・・。
それでどうやって話進めていくんだろうという感じですが、この普通の職業がチートも何もなく始まった主人公をとんでもないスピードでレベルアップさせることになります。
まず主人公が冒険者ギルドで受けた依頼は、ゴブリン退治やスライム一掃のような初心者向けの依頼・・・かと思いきや、主人公曰く、
冒険者向けで俺にはムリだ
ということで、それよりも更に初心者向けの「魔獣マスマスカルの討伐」。
「魔獣」と言うとヤバそうな雰囲気ですが、普通にネズミです。サイズも一般的なネズミと変わらない。1匹あたりの報酬が安い上、すばしっこい標的なので割に合わず、一般的な冒険者なら避けるような依頼ですが、主人公としてはむしろそれが本業。
冒険者のように剣や弓を使って討伐するのではなく、自分でマスマスカルを探しに行くわけでもなく、主人公がチョイスしたのは「地下下水道に殺鼠団子を置いておく」作戦。
超地味じゃん・・・。
別のなろうで「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」ってタイトルの作品があったけど、この漫画もそういう話・・・?マスマスカルがスライム未満の強さだとしたら、成長するのに何百年かかるの・・・?
はい。もちろん、数百年ネズミ駆除を見せられる作品ではありません。この「殺鼠団子作戦」の効果が絶大。
殺鼠団子を使って1000匹を超えるマスマスカルを駆除。一匹一匹が雑魚でも流石に1000匹以上駆除してたら当然経験値は貯まる。
そしてこの作戦、それだけでは終わらない。殺鼠団子を食べて死んだマスマスカルの死骸を森に投げ捨てておくと、今度はそれを餌にした森の魔物が毒でやられて、その分の経験値がカウントされる。
作中に描写はありませんでしたが、まさかその森の魔物を食べた別の森の魔物分も・・・?まぁ、そこまではわかりませんが、とにかくとてつもないスピードでレベルアップした主人公。
この異世界での伝説の勇者のレベルが55レベルなのに対して、マスマスカル討伐時点での主人公のレベルは38。そして最初の街を出る頃にはもう・・・。
まだ一巻でこれじゃ、二巻以降の敵は伝説の勇者を軽く越えてくるヤベー奴らだらけになるのでは・・・。
個人的にはこの先どんな敵が現れても、業者感を失わずに頑張ってほしいなと思います。急に性格変わって「敵が神だろうが悪魔だろうが、駆除してやるぜッ・・・!」みたいにはならないで欲しいかなぁ。
というわけで第一巻、非常に続きが気になる作品でした。たまに入るムフフなコマの気合の入れ方がすごい。
以上。
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