漫画感想

なろう漫画「モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います 」感想。

どうも、インターネット雑談マン@netzatsudanmanです。

今回は、小説家になろう原作の(著)よっしゃあっ!先生 /(画)ラルサン先生 /(キャラクター原案)こるせ先生 の漫画、「モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います」の感想になります。

タイトルがそのまま内容を表現しているタイプの作品なので、そんなに説明もいらないと思いますが、一応説明します。本作では主人公が何らかの理由で異世界に転移したりするのではなく、その逆。モンスター側がこちらの世界に来てしまうというお話です。

「あふれる」というタイトルからも分かる通り、モンスターは一体二体ではなく、街中にウジャウジャと出現します。

登場するモンスターはゴブリンとかオークとか、よく異世界モノで見かける奴らなのでファンタジー作品っぽいのですが、分類するとしたらパニックかな。別作品で突然巨大な怪獣が街に現れたり、人を襲う魔法少女が大量に現れたりする作品がありますが、雰囲気的にはそれに近いものがあります。電気とか止まっちゃってるし、行政もまともに機能してないし。

 

正直、現実世界に疲れて「なろう」を読んでいるところがあるので、モンスターが出るとはいえ、こっちの世界が舞台だとなんだかなぁと思って読んでいなかったのですが・・・面白い!もっと早く読めば良かった。

話としては、他のパニックもののように、主人公がどうにか混乱する環境に適応して生き延びていくという流れなのですが、この主人公がすっごい共感できる。

「何かやっちゃいました?」系の主人公もわりと好きではありますが、どう考えてもあいつらとは価値観が合わないんで、「主人公に共感できるから面白い」という楽しみ方ではなろうを読んで来なかったのですが、この主人公は俺がこの状況になったらパーティ組みたいくらい好き。

 

こういう作品の主人公なら、情に厚くて困っている人を見過ごせない的なことが当たり前で、多少自分が不利な状況になってでも人助けをするようなヤツが多いと思いますが、彼の場合はその辺割り切り気味なので、無駄に群れたりしない。第一巻時点でのパーティメンバーは柴犬♀だけ。

この柴犬がモフモフで可愛すぎるので寂しくないってのは少しあるかもしれませんが、この状況なら1人でいるのに不安になって、周りに合わせてもいいところを、集団になるリスクを避けて、あえて1人で行動しているところが、「俺もそうするだろうな」と共感できる。自分だったらこんなに要領良くないからすぐリタイアすると思うけど。

それでいてたぶん割り切れきれていないところもまた良い。集団になったら周りに流されてしまうという自分を理解した上での行動なので、いざ仲間になったらちゃんと助けてくれそう。

 

選んでいるスキルも隠密行動系のものが多くて、無駄に好戦的でもないし、若い主人公にありがちな「異世界ハイ」になってないところが素敵。年齢的に20歳チョイで社会人経験(ブラック企業経験)があるので、おっさんよりの思考なのかもしれない。

元々モンスターが出現する前に自分が得意だったこととかも初期スキルに入ってくるのですが、彼の場合は「ストレス耐性」とか精神系の耐性が多くて、かなりブラックな企業で働いていたことが感じられて可哀相・・・。幸せになれそうな世界じゃないけど幸せになってほしいです。

レベルアップとかスキルとかで次第に強くなっていくものの、最初はこれまでの日常を過ごしていた人間同等なので、急に筋肉モリモリになったり、チートクラスの魔法を使えたりするわけではないので、冷蔵庫とか洗濯機でゴブリン潰したりするような戦法で闘うのも面白かったです。

 

こっちの世界が舞台なので、自衛隊も登場しますが、雑魚モンスターはともかく上位クラスのモンスターとなると銃弾が効かなくなってくるので、あまり活躍できていない模様。そういう爽快感は「ゲート」で楽しもう。

 

原作者のよっしゃあっ!先生・・・名前が気になりすぎるぜ。

以上。

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