どうも、インターネット雑談マン@netzatsudanmanです。
今回は、小説家になろう作品の書籍版(著)岬先生 /(画)さんど先生の小説、「穏やか貴族の休暇のすすめ。」の感想になります。
※なろう版では「休暇だと思って楽しみます。」というタイトル。
いやー、胸キュンって言葉、俺史上初使ったわ。でもそうとしか表現できないこの感じ。
はい。俺の心情はともかく早速どんな話か説明しますと、異世界から異世界への転移モノです。トラックに突っ込まれたとかそういうイベントはなく、自分の執務室で部下と会話していたら、会話途中に一瞬部下が瞬きしたその刹那に、異世界に転移してしまったという、なろう界最速突発転移(?)じゃねえかと思えるような転移から話は始まります。
「穏やか貴族の休暇のすすめ。」というタイトルの通り、話が全体的に超穏やか。主人公の貴族様も超穏やか。中世風異世界ファンタジーでお馴染みの「迷宮」とか「冒険者」とかはちゃんと本作でも登場しますが、その要素を持ってしても穏やかさが損なわれない。
そういう感じなので、話に物凄い盛り上がるシーンがあるわけではないのに面白い!なぜ!?普段戦士たちが雄叫びをあげるような作品にばかり浸かっていると、新感覚すぎてわけがわからないよ!!
まず物語始まって一行目が主人公のことを説明する文章、
現れたのは穏やかで清廉で、そして酷く貴族然とした男だった。
穏やかで清廉だよ!?男キャラクターの説明で清廉ってはじめて聞いたわ!せいれん!?セイレーン!???ンンン???
はい。
で、その爽やかイケメンの主人公、たぶん20代?くらいの優男さんが、血と硝煙の臭いがまったくしない異世界で何をする物語なのかというと、それもタイトル通り「休暇」なんです。彼は元の世界で国の宰相だったもんで、毎日超多忙。せっかく異世界転移して仕事もできねえし、楽しんじゃおうと、そういう感じで話は進んでいきます。
そんでな、貴族様の休暇じゃん?俺らの常識と照らし合わせたら、貴族様が休暇にやることと言えば・・・そう!狩り!狩猟!いくら穏やかだ清廉だつってもやはり貴族様の生態なんて古今東西同じよ。つまり本作は、異世界転移した貴族様が狩りを楽しむ作品なんだよ!!
ただし、狩るのはモンスターでも獣でもない。男だッ!!ある意味獣だけどな!やかましいわ!
いや、まぁ、狩るとか言っちゃったけど、そういうギラギラしたノリで男をナンパする男の話とかではなくて、自然と主人公の人たらし能力で、周りのキャラクターが主人公を慕っていくという感じです。
この周りのキャラクター達、簡単に人を慕うような奴らじゃないのよ。相棒となる凄腕の冒険者、冒険者ギルドの職員・・・どちらも他人と線を引いているというか、絶対馴れ合わないマンというか、我々の時代の言葉で言うと、ツンデレとかクーデレとか系の奴ら。
そういうキャラクターがだんだん主人公に惹かれていって、時には感情的になってしまうその様子がスゲー良い。作者いわく「恋愛より友愛」。BLとまでは行かないけど、なんていうんですかねこういうの?忠誠だとちょっと違う気がするし。
なんだかわかりませんが、性癖ノーマルの俺もシュワルツネッガー顔で「女子がなぜキュンキュンするのかわかった・・・」とつぶやきながら小一時間天を仰ぐ事しかできなくなる、そういう作品です。
なんで読んだのかって、元々なろう好きだってのと、たまたまamazonで第一巻が無料だったのよ・・・してやられた、これは続きを買ってしまう。というか漫画版をもう買って読んでしまった・・・。
漫画の方は、あのシーンやあのシーンが絵になっているという時点で楽しめますが、ページ数の都合があるので、やはりややダイジェスト感があります。個人的には原作の方を読んで、イメージの補完のために読むのがいいかなと思う。吹き出しが手書きでグネグネしてて気になるので、それは直してほしいかな・・・。
以上。
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