どうも、インターネット雑談マン@netzatsudanmanです。
現在30歳オーバーの僕ですが、20代中盤までの賃金はすべてパチンコで消え去りました。
今は既にパチンコを卒業してまして、自分なりのやめ方というのはあるものの、自分の経験的に人から「パチンコやめろ」と言われて「なるほど」と思えるくらいなら、この記事を読みにくる以前にやめてるとおもいますので、「やめ方」の説明はしません。パチンコを辞めたいと思って読みに来ていただいた方、いらっしゃったらごめんなさい。
この記事ではパチンコをやっていた当時の状況や気持ちを隠さず書きます。これを読んで、自分も辞めようと思っていただけたら嬉しいですし、そうでなくても、辞めようかどうか検討していただけるだけでも嬉しいです。
※パチンコを遊戯として適切に遊んでいる方は別です。もう辞めたいのに、あと一歩踏み切れない方に読んでほしい。
当時はまだ東京勤務で、ソフトウェア開発企業らしく定時帰り退社なんてありえない生活を送っていましたが、それでも僕は毎日パチ屋に通っていました。
そのお店は22時45分閉店だったのですが、頭がイッちゃってたので22時とかでも平気で入店してました。45分勝負。
休日は朝から晩まで。2週間に1度くらいは行かない日があったかなという感じです。
まだ20代前半中半だったので、給料は今に比べたらかなり低かったわけですが、それでも自分以外を養うわけでもないし、別に趣味もないし、家賃光熱費を払ってゴミみたいな飯で我慢してれば、10万以上パチンコに費やすことができたんです。
でも結局その10万そこらの金も月末にはなくなって、可愛がってくれてた上司に食わせて貰ってたんですけど。
今思うと完全に依存症で、年末年始、クリスマスにバレンタインデー、誕生日も全部パチンコ通い。それだけいても常連でつるむわけでもないし、ずーっと独りで遊んでただけ。景品交換くらいしか喋るタイミングなんてないし、プライベートでコミュ障こじらせてた僕には丁度良かったのかななんて思います。
それだけ通ってたんならやっぱりゲームとして面白いんだよね?と言われると、全然そんなことはなかったです。今思えばですが。
だってパチンコって自分でやることなんにも無いんですよ。ピカピカ光る台を見つめて、意味のない演出に従って、押しても意味のないボタンに魂を込める。その上うるさいし、臭いし、目は痛いし、金はなくなるし、何も良いことなんかない。
じゃあなんでそんなこと毎日やってたのかって、認めたくはないけれど、寂しかったんだと思う。何も無かったんですよ。何も。
趣味もない、友達もたまにしか会わない、恋人もいない、家族は遠方、仕事はそんなに好きになれない。これといって取り柄もないし、熱中できるものも、夢も、目標も、希望もない。言葉や思考に出てこなくても、やっぱり寂しくて、虚しくて、頭がおかしくなってた。
パチンコ打ってる間ってほとんど意識がなくて、2時間や3時間なんて一瞬で過ぎていくんです。だから寂しいなんて思う暇もない。
会社、パチンコ、寝る。これを絶え間なくやり続けて、寂しさや虚しさに飲まれないように逃げ続ける。そんな毎日。
たぶんそれって僕だけじゃなくて、いつも見かけたサラリーマンのおっちゃんも、開店から閉店まで入り浸ってるお爺ちゃんもお婆ちゃんも、みんなそうだと思う。あんなもん冷静に考えたら楽しいワケがないし、ほとんどの奴は負ける。なのに通う。寂しさを誤魔化す為に。
パチンコ屋のトイレに貼ってあるポスターに書いてあるみたいに、「適度に」遊べば良いんでしょうけど、そういうレベルはとっくの昔に過ぎていて、例えば店選びだとか、立ち回りだとか、そんなことを工夫することもなくて、ただ適当に店に行って、適当に座って、22時45分に帰る。狂ってるとしか言いようがないですよ、こんなの。
今現在、パチンコを打ち続けている元・戦友達へ。もし、「適度」を越えているなら。もし、「俺にはこれしかないんだ」と思っているなら。もし、「もうやめたほうがいいんじゃ」と思っているなら。もう辞めよう。
賭けているのは金じゃない、それは命だろ。パチンコが絶対に悪いことだとは言わないけど、他に何かできることがあるんじゃないか。本当にパチンコをやるべきなのか。
俺は寂しかったし、それに不貞腐れてた。当時は何もかもがうまくいかなくて、現実や未来から目を背けたかった。パチンコをやって何かと戦っているフリをしていた。
本当は逃げているだけだったのに。
「俺は好きでパチンコ打ってんだ!金がなくなったら潔く死ぬ!」
なんて言ってりゃカッコいいけどさ、最後の最後は逃げ切れないんだよ。いつかどっかで追いつかれちゃうんだよ。
パチンコ帰りに自分と同じくらいの年齢のサラリーマンが、嫁さんと子供をつれて楽しそうにしてるのを見るのは本当につらい。一円パチンコに朝から晩まで居座るおじいちゃんおばあちゃんを見るのも本当につらい。
もうつらい思いはしたくないよ。
たぶんさ、パチンコだけじゃないんだよ。ずっとこうだったんだと思うんだよ。失敗、挫折・・・・・・そんなことばっか。
だからパチンコでちょっと勝ったら嬉しくってやめらんなくなっちゃう。普段勝利とか賞賛から程遠い人間が、数千円でボーナス引いて、周囲から注目浴びてるのは気持ちが良い。その時の煙草は最高にうまい。
でもそんなの嘘なんだよ。機械制御の意味のない勝ち負けに踊らされてるだけなんだよ。忍耐力の無い人間が、我慢を必要とせずに気持ちよくなれるようにコントロールされてんだよ。もう勝ち負けでさえないよこんなのは。自殺と同じじゃないか。
もう認めるしかないんだよ。寂しい自分を。虚しい自分を。何も無い自分を。
だからなんだってんだ。まだ生きてんだよ。パチンコ辞めたってクソはクソのままかもしれないけれど、ちょっとはマシなクソになれるかもしれないじゃないか。
パチンコに全時間全財産費やしていたら、ちょっとマシになるチャンスすら、自分で捨ててしまっているじゃないか。俺達の人生、パチンコの演出を眺め続けているだけのもんじゃないだろ。
パチンコで負けて、「あぁ、今日も負けた。なんて俺はクズなんだろう」なんて思うのはもう辞めよう。あんなものは実力も何も関係ないんだから。
「パチンコを辞めるぞ!」なんて決意するのもオススメしない。だって意思が弱くてパチンコやってる人間が、決意とか覚悟とか継続できるわけがないんだから。
自分との約束を破って、「やっぱり俺はダメなんだ」とマイナスになっちゃうのはよろしくないから。
こんなインターネットの端っこで見つけた、どこの誰かもわからないようなおっさんの文章で、今までの習慣を変えようなんて、当時の俺なら思わない。だからあなたも思わないだろう。
それでも黙ってるよりかはマシかなと思って書きました。
たまたまこの文章を読んで、「無」以外の何らかの感情を持ってくれたなら、まず自分が本当にパチンコを打つべきなのか、自分自身はどういう状況で、なぜパチンコを打っているのか、今日の就寝前の10分間だけでも考えてみて欲しいです。
聞きかじった情報によると、脳にはクセがつくらしい!好きじゃなくてもずっとやってたら、そっちに寄っちゃうの!たぶんあなた、自分で思ってるほどパチンコ好きじゃない!
僕はもう自分で変わるのは無理だったんで、物理的にパチンコがない地域に移動しましたそんなこと誰でも簡単に準備できるわけじゃないんで、難しいと思います。全然調べてないからホントすいませんですが、もう医者とか頼ってもいいんじゃないかな。
それかどうにかして朝から10時45分までの予定を埋め尽くすとか。
無責任な長文なうえ、具体的な解決策が無くて申し訳ないです。
自分の人生を取り戻せ。
以上。