漫画感想

なろう漫画「聖女の魔力は万能です」感想。異世界召喚されたのに放置された20代OLの物語。

どうも、インターネット雑談マン@netzatsudanmanです。

今回は、小説家になろう原作の(著)橘 由華先生 /(画)藤小豆先生 /(キャラクター原案)珠梨 やすゆき先生の漫画、「聖女の魔力は万能です」の感想になります。

異世界転移ものなのですが、転移した先はお馴染みの剣と魔法の中世風異世界なのに、主人公が冒険に出ないという珍しい作品です。

主人公は仕事中毒気味の20代のOL。残業を終えて帰宅した瞬間、突然現れた転移陣で異世界に飛ばされてしまう。飛ばされた先は異世界の王宮の中の儀式の間っぽい部屋。

元々この異世界では至るところで瘴気が発生していて、それが一定に達すると魔物に変化する。その魔物を倒せば瘴気は減っていくので、それは別にいいとして、数世代ごとに魔物を討伐する速度を遥かに越えたペースで瘴気が沸いてくる時がある。そんな時は国の中から「聖女」が生まれて解決してくれるのだが、まれに聖女が出現しない時代があって、そんな時は「聖女召喚の儀」によって異世界から聖女を召喚してどうにかしてもらうという流れ。それに偶然(?)選ばれて召喚されてしまったというお話です。

これねぇ。今回は「聖女」、別作品だったら男主人公で「勇者」。異世界の人々も切羽詰まって召喚の儀とかやってるんだろうけど、たまたま元の世界にウンザリしてるとかでなければ、突然何の前触れもなく召喚されても困るっつーのな。せめてPCのデータ整理するくらいの余裕はほしい。異世界人の皆さん、俺を召喚するときは最低1ヶ月前から告知してね。俺召喚されてもソリティアくらいしか得意なこと無いけど。

はい、俺の話はさておき物語についてですが、とりあえずここまではいつもの流れ。突然召喚されちゃいましたと。

通常であればわざわざ召喚してるわけだから、みんなひれ伏して世界を救ってくれと懇願するのがスジってもんだと思うのですが、この召喚の儀で主人公の他にもう一人、召喚されてる人間がいまして、こいつがまぁ守ってあげたい系のカワイイ子。おっさんの俺からすると20代OLの主人公のほうが好みのタイプなんだけど、この召喚先の王国の第一王子はもう一人の方に釘付け。もうそっちしか見えてない。

結局そのもう一人の方を連れてどこかに行ってしまい、召喚の間に取り残される主人公。当然そんな扱いされたらブチ切れる。当たり前だわ。で、最初は熱くなっていた主人公でしたが、冷静になって流石に魔物とかいる世界で王宮の外で一人では暮らせねーわなってことで、渋々王宮暮らしをすることになる。

ここまで冒頭。そこから何やかんやあって、ポーションとか開発している薬用植物の研究所で働くことになって、そこからいろいろとイベントが始まっていくという第一巻でした。まだ第一巻なのでホントに物語の最初という感じ。王子との確執も解決していないし、正式に聖女扱いされてるのはもう一人の子だから、主人公は外に魔物を倒しに行くこともないし。

ただ、冒険には出ないにしても、聖女として召喚されているだけあって、魔力やらが規格外。主人公がポーション作成すると効果が五割増しになったり、主人公が作った料理を食べると身体能力が向上したりする。

ついでに自分で作った化粧水やらのケアグッズも効果絶大で、視力が良くなってメガネを外しても生活できるようになるわ、肌は綺麗になってイケメンに褒められるわ良いことづくめ。(ただし本人曰く「彼氏いない歴=年齢の喪女」なので、褒められてもからかわれたと思い込んでいる。)

第ニ巻以降、このチート級の魔力を使って冒険が始まっていくのだろうか・・・?個人的には別に冒険はしなくていいので、そこら中にウヨウヨ存在するイケメン達とのキャッキャフフフを見たい。

主人公は真面目で良い子だし、もうひとりの聖女はライバルって感じでもないし(そもそも全然出てこないし)、人間VS人間の泥臭いバトルがない優しい世界なので、読んでて疲れない作品です。王子はアレだけど。。。続きも読もうと思います。

以上。

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