どうも、インターネット雑談マン@netzatsudanmanです。
今回は、小説家になろう原作の、(著)谷舞司先生/(画)青山俊介先生/(キャラクター原案)河野紘一郎先生の漫画、「神統記(テオゴニア)」の感想になります。
「なろう原作」の漫画なのですが、タイトル見てください。
「神統記(テオゴニア)」
なんてシンプルでクールなタイトルなんだ・・・。
僕はいわゆるなろう的な、作品の内容が一瞬でわかる長々としたタイトルもわりと好きなのですが、そういうタイトルが並ぶ中に急にこれが出てくるとクールですよね。
で、タイトルじゃどんな内容かわからないので簡単に説明しますと、ただの村人だった少年が、とあるきっかけで神様の加護をもらって強くなっていく的な話です。
これだけだと「普通のなろうじゃん?」と思うかもしれませんが、違うんです。
彼はなぁ・・・ほんと過酷な環境にいるんだよ!他の主人公に比べたらさぁ!
まず漫画読み始めて目次が終わって最初に出てくるのが、おっさんの顔がアップで
「いやだ・・・死にたくない・・・」
と呟いているコマ。もうこの時点でヤバイ。
次のページをめくると、
その日も果てしなく
殺し合いが続いていた
あ、この異世界、速攻でハーレム作ってワイワイみたいなヤツじゃないなと開始2ページで察する。謎の白い部屋で意識を取り戻して、神々っぽい人が気さくに話しかけてくるやつでもない!
じゃあなんなのかというと、主人公が属するのは普通に人族なんですが、ほかに、灰猿人(マカク)族(ようはデカくて凶暴な猿)だったり、豚人(オーグ)族だったりという亜人が存在していて、そいつらが人族の領域に攻め込んでくるという日常。
そんな毎日だから常に冒頭の
「いやだ・・・死にたくない・・・」
状態。
人族って亜人に比べたらフィジカル雑魚で、どう考えても生身じゃ張り合えないのですが、誠に残念ながらこの世界の人族は全然発展していないので、亜人が襲ってきたときの防衛計画は、村人みんなでしょうもない槍とか剣持って命の限り頑張るという、死んで当然の対処法しかない。
そんな中で、主人公は物語開始時点では何のチートも持っていない、ごく普通の村人の少年。よく赤ちゃんから今までこの世界で生き延びられたなぁというレベル。
たまたまとあることがきっかけで、前世(日本)の記憶を取り戻すけど、それも断片的にフワっと思い出す程度で、アイディアが生まれる切っ掛けくらいにはなるけど(それで生存率上げてるんだから大事ではあるが)、そこまで主人公を有利にはしてくれない。
本人も言ってるし、コミックスについてる帯でも、
無理ゲー
と表現されてしまうのに納得。
ただ、本当にそれだけだったら人族はとっくに絶滅しているはずで、そうならないための素敵なやつがちゃんと用意されてます。
それが「神の加護」と「神石」。
「神の加護」はそのまんまで、その土地の神様の加護をもらって、スーパーパワーを手に入れる的なことだと思っていいです。神パワーなので当然強い。
「神石」これはこの世界の生き物すべてに備わっているもので、そこから取れる髄を自分の体に取り込むことで強くなることができる。
この二つを使ってどうにか亜人に対抗しているということなんですが、これ、亜人側も同じなのよね。亜人側にも加護を貰ってるやつはいるし、亜人だって神石から髄を取り入れれば強くなれる。
やべー、これ人族絶滅するわ。たぶんあと数巻で人族はこの世から一掃されると思います。完。
・・・と、ならないためにこの先いろいろな展開が用意されているのでしょう!頑張れ人族!
でもどうだろうなぁ。主人公くんあんまり「人族のために!」みたいなタイプじゃないし。普通に人類閉店かもしれんなー。
ちょっと僕のレビュー力ではイマイチこの漫画の魅力を伝えきれませんが、かなり面白いです。NHKとかで50話くらい使ってアニメ化されそうなクオリティ。
なろうファンにもそうでない人にもオススメの作品です。
以上。
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